川崎浮世絵ギャラリー(川崎区駅前本町)で現在、「歌舞伎展」が開催されている(12月22日(日)まで)。
江戸時代、大衆が熱狂した歌舞伎。浮世絵は歌舞伎の世界を描き出し、庶民が気軽に手元で楽しめる役割を果たした。
同展では、歌舞伎の名場面や役者の姿を題材にした「歌舞伎絵」の、特に歌舞伎が爛熟期を迎えた江戸時代後期の作品を中心に紹介。この時期に活躍していた葛飾北斎や歌川国貞(三代豊国)、歌川国芳といった浮世絵界の巨匠たちによる歌舞伎絵の競演が楽しめる。役者の似顔絵だけでなく、歌舞伎の物語や演出を名所、草花・干支などに見立てた絵師たちのウィットも見どころだ。
同ギャラリーの山本野理子さんは「画面から伝わってくる歌舞伎役者たちのエネルギーを感じてください」と話す。
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