「幸区まちづくりフォーラム」を主催する幸区まちづくり推進委員会の委員長を務める 古場 敏光さん 古市場在住 66歳
全ては人のために
○…「地域コミュニティの充実」や「市民活動支援」など、地域の課題解決に向け3年間活動する「幸区まちづくり推進委員会」。33人いる委員のまとめ役を担う。2月2日に区役所で行われる『幸区まちづくりフォーラム』では、「ただ活動を報告するだけでは人は集まらない」とコンサートや市民団体が交流できるカフェなど、来場者に楽しんでもらえる仕掛けをたくさん盛り込んだ。「街の問題に区民の皆さんが興味を持ってもらえればうれしい」
○…これまで寝ても覚めても仕事一筋で生きてきたが、3年前の東日本大震災を契機に市民活動に興味を持った。「いち早い活動で多くの命を救うなど、市民団体の重要性をすごく感じた」という。そんな時、市民活動を支援するまちづくり推進委員を募集するチラシが目に留まり、委員に立候補。すぐに活動にのめり込んだ。「この歳で仕事以外でこんなに楽しいことが発見できて本当に幸せ」と目を細める。この3年間で市民団体を支援する組織はどうあるべきかという提案書を仲間とまとめた。
○…長崎県出身。造船業を営む父親の後を継ぐため、幾徳工業高等専門学校(現・神奈川工科大学)に進学。しかし、誰かの支えになるような仕事がしたいと23歳で方向転換し、今でいう特許戦略コンサルト会社を友人と立ち上げた。その後、企業の経営コンサルタントとしても活躍。46歳の時に独立し、古市場に事務所を構えた。今でも第1線で活躍している。「コンサルの仕事で得たノウハウは活動にも生かせるはず」
○…今年3月に活動をまとめた提言書を区に渡して委員としての活動は終わるが、今後も市民活動の活性化に向け尽力していくという。目指すは市民団体のすそ野拡大だ。「市民のサービスの需要に応えるには行政、企業、市民団体がタッグを組む必要がある。支援する団体を作り、市民活動の底上げを図っていきたい」。夢は膨らむ。
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