「映像のまち・かわさき」推進フォーラム主催による映画「暁の挑戦」が9月27日から10月3日にチネチッタ(川崎区)で特別上映される。同作は、フィルムが行方不明となり「幻の映画」とされていたもの。川崎市が誕生した翌年に発生した「鶴見騒擾(そうじょう)事件」が題材で、川崎市の原点に触れる作品。同フォーラムは、市制90周年を記念し上映する。
鶴見騒擾事件は、1925(大正14)年、現川崎区田島地区に建設予定だった火力発電所の建設問題で、横浜市編入前の橘樹郡鶴見町(現在の潮田地区)一帯で起こった乱闘事件。一度に400人以上の検挙者を出し、騒擾罪(法改正により騒乱罪)で起訴されたことにより鶴見騒擾事件と呼ばれている。
映画「暁の挑戦」は同事件を題材とし、1971(昭和46)年にフジテレビ、新国劇映画により共同製作されたもの。川崎市、川崎商工会議所が脚本から携わり製作に全面協力している。同映画は一度上映後、フィルムが行方不明となり、映画業界の中では「幻の映画」と言われていたというが、このほど発見され、フジテレビにより修復された。
同フォーラムの事務局担当者は「川崎に住んでいる人、働いている人や若い人にも見て頂きたい。川崎の初期を感じることができる」と話す。
出演者インタビューも
特別上映会は、9月27日が午後1時30分からで、本編に加え当時の市長、商工会議所会頭などが出演したPR版も上映。出演者へのインタビューも予定されている。28日から10月3日は午後6時30分から(各日1回)で本編上映のみ。チケットは当日券1200円(前売り1000円)。
詳細は同フォーラム事務局(【電話】044・223・6550)へ。
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