川崎市出身のピアニスト小川典子さんによる「第12回ジェイミーのコンサート」が7日、ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた。
同ホールのホールアドバイザーで世界的ピアニストの小川さんは、かつてイギリスの下宿先で自閉症児のジェイミーと2年間過ごした経験から、自閉症児の親が安らげる場を提供したいと、04年から毎年、コンサートと茶話会を開いている。
今回は同時に市内在住の書道家、瀬崎竜彦さん(38)の個展「心画展」も開かれた。言葉を話さない自閉症の瀬崎さんは、6歳から書を始め、心の表現を書で表してきた。個展は6日間開かれ、大震災のあと東北の人々の力や、勇気を届けたいと思い書をしたためた作品を展示した。
小川さんがショパンやエルガー作曲の曲を披露すると、来場者はピアノ演奏に酔いしれていた。コンサート後、茶話会を開いた小川さんは「皆さんのお子さんたちの様子や近況を直接伺えることもジェイミーコンサートの魅力。また、同時開催の心画展の瀬崎さんとご両親もご列席下さり、大変うれしく思います。これからもこのコンサートを啓発活動の場として長く続けていきたい」と話した。
来場者からは「音楽を聴いて心が和んだ」「障害児と関わる時の母親が必要な気持ちを思い出させてくれる良い機会だと思う」などの声が上がっていた。
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