寺社巡礼 その1 川崎大師平間寺 川崎区・幸区
「お大師さま」として親しまれている川崎大師平間寺は、来年には開創890年を迎える。
実は同寺には「厄除け大師」ならではのパワースポットがある。総務部広報課の原隆英さんに案内してもらった。
「美肌 きれいな歯 美しさをつかさどる しょうづかの婆さん」。最初に案内してもらったのは信徒会館近くにあるしょうづかの婆。しょうづかとは三途の川を指す。昔から歯の痛みを癒し、容貌を美しくすると信じられている隠れ参拝スポットだという。
不動堂と中書院の間に位置する福徳稲荷堂は、先の大戦で火災から難を逃れた唯一のお堂。現在の場所に移設されたのは終戦後だが、今も五穀豊穣、商売繁昌の守護神として多くの信徒が参拝している。鳥居があるのは神仏習合の名残かもしれない。
お稲荷さんの大祭である「初午」は2月の最初の午の日に行われるが、ここでは2月の同寺の縁日である21日に「福徳稲荷大祭 午まつり」として法要を行っているという。
3つ目は経蔵のすぐ近くにある「奇跡の銀杏」。空襲で幹の大半を焼失するも、焼け残った半分の幹から成長を遂げ巨木となった銀杏で、健康長寿を願う象徴として信仰を集めている。
■川崎大師平間寺(川崎区大師町4の48 【電話】044・266・3420)
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