日吉地区の魅力を伝える、日吉の「わッ」実行委員会の委員長を務める 庄司 佳子(よしこ)さん 南加瀬在住 64歳
「わ」が広がることを夢に
○…加瀬山など日吉地区の自然や歴史遺産などの宝物を次世代につなげようと活動を続ける市民団体、日吉の「わッ」実行委員会の委員長を設立時から務める。来月5日には、冬の一大イベント「ひと月遅れのお正月」をさいわいふるさと公園で開催。七草粥作りや正月にちなんだ遊びを行う。中でも、会で制作した「日吉のタカラモノかるた」を拡大した大型かるた大会は盛り上がるという。「子どもだけでなく親も夢中になって、公園を走り回るんですよ」と目を細める。
○…2007年に設立、今年で10周年を迎える。日吉郷土史会、語りの会日吉などの団体に所属するメンバーのほか、個人参加者など約10人で構成されており、日吉分館を拠点に市民向けのイベントを仕掛ける。月1回の定例会では全員で催しの企画を考える。「私たちスタッフは無理せず、楽しみながら活動しています」と笑う。気まぐれカフェと名付けたミニ講座、日吉マップや紙芝居の制作など活動実績は豊富だ。
○…多摩市出身。虫は苦手だったというが、男の子と一緒になって遊ぶ活発な少女だった。大学卒業後すぐに結婚して、川崎市へ。20年ほど前からは、矢上川で遊ぶ会に所属し、川の清掃や観察会にも参加する。NPO法人アクト川崎副理事長を務めるなどエコ活動にも積極的だ。地域活動で多忙な日々を過ごす中、娘が小さい頃、夫が送り迎えをしてくれたことを思い出し、「家族の存在が当たり前と思ってはいけないですね。とても感謝しています」。
○…日吉の「わッ」の名前は、和やかに繋がるという意味の和と輪をかけ、元気に楽しむことをイメージし名付けたという。各団体との連携、ボランティアの参加などその輪は着実に広がっている。今後もイベントを実施し続け、「小さい頃に参加してくれた子どもたちが、大人になってまた参加してもらえたら嬉しいですね」。住民の輪が広がり続けることを夢見ている。
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