川崎市がこのほど発表した2017年度の予算案で幸区(上野葉子区長)の予算、重点事業が示された。予算規模は9億1713万円で、前年比3%の減。減少は継続される重点事業の成熟とし、次年度も市内7区に先駆けた取組みとして拡充を進めていくという。
17年度の幸区の重点事業は9つ。先駆けとして注目されているのが2024年の市制100周年を意識した「御幸公園梅香(うめかおる)事業」、区独自の高齢者見守り体制構築を進める「ご近所支え愛モデル事業」、多項目に渡る内容と専門職員雇用をしていく災害対策だ。
梅香事業は明治天皇が行幸するほどの景観を見せた旧小向村の観梅の名所復活を目指し、御幸公園で進められている。市制100周年には梅まつりを開催する予定。次年度は区民寄付を募るなど官民一体で植樹を進める。
ご近所支え愛モデル事業は、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指す地域包括ケアシステムの構築を、区民が主体となって取り組んでいる点が評価されている。区や支援センターなどの関係機関主導することが多い中、町会・自治会を通して地域住民一人ひとりによるきめ細かい「見守り」に期待が集まる事業で、参加自治会を増やしている。次年度は8地区から16地区に拡大を予定している。
災害対策では、避難所設営訓練を充実させ、区独自で消防OBを雇用。専門職員として各地区の訓練に派遣する他、訓練項目を30種まで拡大。その内容から各区が地域性に合わせて項目を選べるようにしていくという。
「先見性の高い事業の充実で今年も他区の見本となるよう尽力していきたい」と担当者は話す。
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