川崎市は、JR新川崎駅と鹿島田駅周辺を中心とした「緑化推進重点地区計画(素案)」を発表した。実施期間は来年度から3年間を予定し、区民と協働で行う。市では現在、計画に対する意見を募っている。
重点地区計画は、川崎市が市内で緑化を推進する地域を指定し、住民と協働で取り組むために策定された。
幸区では、地元住民や区職員など10人で同計画策定検討委員会を組織。これまで4回にわたり現地視察や検討会を行い、先月末に計画案をまとめた。
テーマは『みんなでつくろう!歴史が薫る人が集う幸(しあわせ)のまち さいわい』を掲げた。基本方針は【1】まちの顔となる緑のランドマークづくり【2】歴史と文化の薫るまちづくり【3】多摩川・鶴見川からの風の道づくり【4】緑をつなぐ人づくり――の4つ。オフィスビルや高層マンションが建設され、再開発事業が進む両駅を中心に、鶴見川から多摩川までの間に緑を増やし、風が通り抜ける道を作るという。
また、夢見ヶ崎動物公園や古墳群などの史跡があり、桜の名所にもなっている加瀬山を歴史・文化・緑の拠点として活用を図る。さらに、公園緑地を活用することにより、火災の延焼防止や一時避難場所となることから、防災力の向上にも期待が持たれている。
市担当者は「市内でも人口密度が高く、気温が高い地域。住民の協力を得ながら、緑化促進につなげていきたい」と話している。
計画は幸区役所や日吉出張所などで縦覧できるほか、ホームページでも見ることができる。計画に対する意見は17日までにファクス(【FAX】044・200・3979)か持参で建設緑政局緑政部緑政課へ。問い合わせは同局企画課【電話】044・200・2758。
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