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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2011.10.27

22日に開催された「ふちのべハロウィンフェスタ」の地図を製作した、桜美林大学3年生
正和 望さん
淵野辺在住 20歳

「作品は子ども」親心たっぷり



 ○…「ふちのべハロウィンフェスタ」のメーンイベント、スタンプラリーに欠かせない淵野辺周辺の地図作りを、わずか6日間で完成させた。依頼されたときは、上手く形になるか不安はあった。時には睡眠時間を削り、一日12時間パソコンに張りついて作業した日も。「自分のデザインをかわいいって思ってもらえれば嬉しいですね」。完成したばかりの作品を前に、満足そうに微笑む。



 ○…海と山が一緒に見える、富山県は高岡市の出身。幼少時代は少し内気で、お絵かきが大好きな女の子だった。自分でオリジナルのキャラクターを作ることもあり、いつしか絵本作家を将来の夢として描き始めるように。高校卒業後、現在は桜美林大学造形デザイン専修に進学し、広告表現を勉強中。「広告は伝えたいことが明確。デザインの勉強になります」。絵本とは違った表現方法にも、貪欲に取り組んでいる。



 ○…淵野辺のカフェで早朝のアルバイトをしている。お客さんの大学教授と仲良くなったり、高校生に進路のアドバイスをしたり。「人見知りだけど、勇気を出して話しかけています」。”いってらっしゃい”と送り出すことが日課だ。町のあちこちで、地域住民とおしゃべりに花を咲かせることもしばしば。「人と話すと世界が広がって、刺激になりますね」。日々の中にある小さな一つひとつの出来事が、表現力を磨くヒントだ。



 ○…作品を生み出す手法は、木版画がメーン。「完成までどんな風になるのか分からないところが良いです」と、こだわりを見せる。彫刻刀の勢いや絵の具の染み具合など、偶然が重なり二つと無い作品が出来る。完成したキャラクターを”この子たち”と呼ぶ姿は、親心たっぷり。最近は、新しい絵本の製作に没頭する毎日。作品という”子ども”がたくさんの人に愛される日を、心待ちにしている。

 

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