6月にドイツで開催される国際ジュニア射撃大会2012の日本代表監督 岩崎 雄亮さん 矢部在住 32歳
ジュニアの成長が自身の喜び
○…「出る以上は上位に食い込んで、良い色のメダルを取ってきたい」。来月ドイツで開催されるライフルのジュニア世界大会で、日本代表監督を務める。腕を通すと気が引き締まるというJAPANのロゴ入りジャージ。選手のためにできることは、世界の大舞台でもほっとする環境を整えてあげること。「日本の射撃界を担う卵たち。世界の強い選手を見て度肝を抜かれてほしい」とエールを送る。
○…出合いは大学時代。何となく興味を抱いた射撃部に勧誘され、入部した。持久力を要するヘビーなスポーツと分かり、「きつかった」と苦笑い。それでも目をかけてくれる先輩の後を追い、徐々に技術力が向上。2年生で、人生初となる全国の舞台へ立つと「真剣にやろう」とスイッチが入った。数々の大会で活躍し、3年時はインカレで総合優勝。そのときの金メダルは今も大切な宝物だ。
○…公共施設の管理運営を行う(公財)相模原市都市整備公社で、公園や駅前のエレベーターなどの管理を担当する。全日本監督の打診が来ると、職場の上司は「今後の人生に役立つから」と快く送り出してくれた。振り返ると、数ある人生のターニングポイントでこうした大きなサポートを受けてきた。「これまで来れたのは自分の力だけではなく周りの人に恵まれているから」と温かく微笑む。
○…趣味はドライブ。友人とスーパー銭湯に出かけ気分転換することも多い。仕事の合間を縫って母校で指導するほか、日本ライフル射撃協会のコーチとして後進育成にあたる。自らの技術を理論的にわかりやすく伝え、時には生活習慣や考え方など人間教育にまで踏み込む。夢はオリンピックの監督と、指導した選手の五輪出場。「『あの時の指導を参考にやってきました』なんて言われたら一番嬉しい」。次世代の礎を築くため、若い力で牽引する。
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