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子宮頸がんの問題を描いた映画「ミセスインガを知っていますか」のプロデューサー 小池 和洋さん 緑区西橋本在住 39歳

公開:2013年5月23日

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小池 和洋さん

ミステリー好きな「映画の虫」

 ○…子宮頸がんを患った女性をめぐる様々な問題を描き、病気の真実や予防についての啓発を促す映画「ミセスインガを知っていますか」をプロデュースした。脱サラし、今回で映画会社を設立して4作目。配給会社が付いていないため、ワクチン問題などが深刻化する前に、上映にこぎつけようと懸命だ。現在、上映箇所の確保に向けて奔走する日々を送る。

 ○…出版業界を8年ほど経験したのち、映画制作への思いを断ち切れず、転身した。小学生のときに見た高倉健主演の「新幹線大爆発」に感銘を受け、それ以来、映画のとりこになった。主にヒッチコック作品、金田一耕助などのミステリーが好き。そこには、映画の基本ともいえる「ワクワク、ドキドキ」が詰まっているからだ。病気を身近に感じてもらおうと、今作を公民館や学校で上映することも視野に入れつつ、モントリオール映画祭など海外進出の機会もうかがう。

 ○…4歳の息子のパパ。子どものためにと買ったミニカーに自分がハマり、コレクションを始める。息子を乗せて、陽気に愛車を転がすことも。読書が好きで、以前は本から仕事のヒントを得ることが多かったが、近頃は、もっぱら人との会話からテーマを見つけることが多い。タバコや賭けはやらない。「映画がギャンブルみたいなものだから」と笑い飛ばす。

 ○…映画は、人との付き合いを助けてくれるもの。これまでの制作を通じて、うわべだけではない人間関係が見えてくるようになった。転身1作目も前職の社長が助けてくれた。協力者の力で完成した映画だからこそ、上映するための努力は惜しまない。苦労をいとわない。今作が日の目を見たのちには、次なる構想もある。五木寛之の短編小説の映像化。本人から了解も得た。胸が躍る。「矢沢永吉さん主演で、やれたらいいなあ」
 

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