教員の理科指導に磨きを 官民連携し、研修で強化
相模原市教育委員会(岡本実教育長)と八王子市の国立東京工業高等専門学校(古屋一仁校長/以下:東京高専)はこのほど、連携協定を締結した。教員の理科教育に対する苦手意識が高まっている現状を受け、実験など実践的な研修を通した教員の指導力を強化するとともに、理科教育の充実を図りたい考えだ。
市によると、全国的に小・中学校では理科指導に苦手意識を持つ教員が増えているという。これは文系出身者が多いことが一因とされ、特に全教科を担当する小学校教員にとっては実験などになじみが薄いことから、指導力の強化などが喫緊の課題とされている。
こうした中、隣市の相模原へ研修を通して地域貢献を考えていた理数系専門学校の東京高専と手を組み、市の理科教員を対象に2008年から6年間、実験などを用いた実践的な研修事業を実施。すでに八王子市と連携して同様の事業を進めていた東京高専の理科教育のノウハウを習得することで、教員自身が新しい発見や気づきを得るなど市内では体験できない貴重な取り組みとなっている。
一方、2011年から研修への参加を希望者のみにしたことで、参加者数の低さが目立つなど課題も表面化。こうした状況を踏まえ両者が協定を結ぶことで、周知活動の強化を含め、事業に実効性を持たせることが期待される。
市では、今後の事業内容については模索中としている。理科教育の一層の充実に向け、今後の市の取り組みが注目されそうだ。
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