「さんはぜの灯りが消える」 「なぜ場外馬券場誘致に賛成なのか」 浦上裕史会長
JR相模原駅南口そばの商業ビルに地方競馬を扱う会員制場外馬券場(場外車券場含む)計画について、駅前自治会が反対を表明する一方で、相模原駅周辺商店街連合会の浦上裕史会長は賛成の立場。施設が会員制で、警備員を配置する計画のため治安や教育上、「全く問題がない」と言い切る。近隣の自治会や商店街へ毎年環境整備費を支払う意向の事業主ジョイホース横浜(横浜市)を商店街再生の「スポンサー」として歓迎。そんな浦上氏に駅前商店街の現状を聞いた。
相模原駅南口前についてどのように感じていますか。
夕方の駅前「さんはぜ通り」、三菱東京UFJ銀行横の「はいから横丁」付近の客引きは目に余るものがあります。昔からの個人店は閉店し、チェーン店ばかりになりました。賑わいを失い、治安の悪化を招きかねない空き店舗対策は急務でしょう。
かつて相模原の台所と呼ばれた西門商店街の現状についてはいかがでしょう。
相模原駅周辺商店街連合会一員としての西門商店街協同組合の区域は「さんはぜ通り」のうち、ウイッツコミュニティの信号からア・ドマニー前の西門交差点信号までが含まれています。今の西門商店街はかつての繁栄とは比較にならない程、厳しい状況となっています。スーパー、コンビニも無く、生鮮三品のお店はあるものの、惣菜を販売する店も少なく、酒・牛乳・パンも手に入れることのできない商店街となりました。閉店時間も早く地域住民に対するサービス低下で「買い物難民の街」となっています。さらに、商店街が県の低利子融資を利用して資金繰りをしていた「高度化資金」の返済のため、神奈川県より西門プラザビルを早急に売却するよう要請されており、その後、商店街協同組合はアーケードだけを管理する組織となります。
西門再生への手立てはありませんか。また商店街の衰退により、地域へ影響はありますか。
地域活性化のための別組織を4月より設立する準備をしています。コンパクトな商店街として再生するために「さんはぜ通り」を分離したいと考えています。西門管理下の「さんはぜ通り」に設置されている街路灯は西門商店街協同組合が所有するもので、維持管理の責任と負担を負っています。償却資産税・保険料・水銀灯の交換・電気料の3割(市負担7割)です。商店街の負担能力が無くなり、環境整備のための費用負担ができません。4月より街路灯を消灯せざる負えない状況です。
駅前から西門までの「さんはぜ通り」の再生には何が必要なのでしょうか。
駅前から西門までの「さんはぜ通り」には多くのマンションが建ちました。商業地域として建物の一階は商店か事務所が基本なのですが、現実は出店する事業者がいないためか守られておりません。商店街加入促進条例があるにも関わらず、チェーン店の多くは商店街に加入しておらず、加入促進に伺うとメリット論ばかりを問われます。おつきあいでの加入はありません。商店主の高齢化が進む今、時間の経過と共に店が無くなります。時間がありません。今こそ、手を打つべきです。相模原北口開発が出来上がるまでの10年が勝負と考えています。活性化のためにはスポンサーを活用した街づくりも一つの手法と考えています。
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