潜在化しがちな男性のDV(ドメスティックバイオレンス)被害や、加害者となってしまう悩みなどを把握するため、市は男性専用のDV相談窓口を7月18日から試験的に開設した。市区町村単位で男性専用のDV相談窓口を設けることは全国的にも珍しく、相談内容を分析し「DV根絶」に向けた相談体制確立へ検討を進めていく予定だ。
一般的にDVの加害者側になるケースの多い男性が、近年は被害者になることもあり、男性DV被害者への問題意識が高まっていた。加えて、加害者側である男性が自分の暴力行為を止めたいが、自分では抑制できず弁護士などに相談することも多くなっている。そうした現状を受け、DVについて男性がより相談しやすい環境を整備しようと、都道府県単位で男性専用の相談窓口を設ける自治体が増えており、神奈川県でも2014年に新たに専用窓口を開設した。
相模原市でも男性からのDV相談が増えており、男女問わず利用できる市の相談支援センターに寄せられる相談のうち、男性からの割合は13年では全体の3・7%だったが、15年には倍の7・4%まで増えている。市では、こうした現状と12年に策定された「さがみはらDV対策プラン」に基づき、男性のDV被害実態と加害者側の悩みなどを把握するため、男性専用相談窓口を試験的に開設する運びとなった。市によると、県内の市区町村では初の試みとなる。
窓口は10月10日までの期間限定で試験的に開設され、毎週月曜日の午後6時から9時まで相談を受け付ける。窓口には男性からのDV相談業務に携わっていた男女2人の相談員が常駐し、電話相談以外にも、予約をすれば面接相談も実施する。警察などへのホットラインなどは特別に設けていないが、相談内容が深刻な場合は関係各所などに連絡を繋ぐことも想定し、水際での事件発生抑止への効果も期待される。
市では試験開設終了後、相談内容の分析を進め、重大な事件に繋がる恐れのあるDV被害の根絶に向け、専用窓口の本格運用を含めた相談体制のあり方について検討を進めていく。
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