地区の課題解決や活性化に取り組む田名地区まちづくり会議はこのほど、田名全域の名所が載った「田名散策マップ」を作成した。
マップの製作を巡っては、田名の魅力発信と住民の健康づくりを目的に、2015年度に同会議が検討を開始。翌2016年には有識者らによる同会議の田名散策路策定部会が発足し、同部会のメンバー7人が地区内を実際に歩いて回るなど企画・製作を進め、このほど完成に至った。
製作にあたっては、田名地区が縄文から近代までにおよぶ様々な歴史遺産や、相模川に代表される豊かな自然を擁することに着目。横浜水道道緑道などを活かし、地区全域を4つの歴史コースと2つの水・緑ふれあいコースに分け、それぞれに2、3時間で周ることができる散策ルートを設定した。
歴史・自然スポットが満載
地図内には、同部会のメンバーが選定した眺望スポットが約20箇所紹介されている。加えて、地図の裏面には、各コースで見られる90箇所以上の歴史や自然スポットの説明が記されており、読み物としても楽しめる仕様となっている。
他にも、幅広い世代や学校で使用されることを想定して、福祉施設や公園、地形、年間行事、バス路線概略図などの情報が掲載されている。
同部会代表の田所利雄さん(69)は、マップを作成するなかで「自分たち自身も改めて田名の良さを知ることができた」と話し、「田名の人にも、田名以外の人にも使ってほしい」と願っている。
マップは15000部発行され、地区内の自治会加入世帯や、小中学校、公民館、福祉施設などに配布されている。田名公民館ロビーで入手することも可能。マップは今後、イベントなどでも活用される予定だ。
問い合わせは、田名まちづくりセンター【電話】042・761・0056へ。