相模原市立博物館レポvol.13 かるたで見る暮らしの移り変わり 歴史担当学芸員 木村弘樹
相模原市立博物館では、11月から12月にかけて、市内のほぼ全校の小学4年生が来館します。というのも、博物館見学と淵野辺公園の銀河アリーナでのスケート教室が4年生の定番コースになっているからです。そして、この時期にあわせ、社会科の「くらしのうつりかわりしらべ」の授業に役立ててもらうため、来年の2月24日まで学習資料展を開催しています。
今回の学習資料展は、「まなべる くらべる 学習資料展 〜便利になった道具とふるさといろはかるたで見る移り変わり〜」というテーマで開催しています。多くの生活用品、家電製品、学校教材などを古いものから年代別に展示していますので、便利になったその移り変わりがわかると思います。
また、学習資料展は博物館ボランティアの「市民学芸員」のみなさんに、企画段階から展示の準備まで加わってもらっています。特に、毎回制作するジオラマはすばらしい出来映えで、今回の「昭和30年代の電話ボックス」や「つるべ井戸」ジオラマは、その存在によりインパクトのある展示になっています。
今回の学習資料展の後半部分では、「相模原ふるさといろはかるた」を大きく取り上げています。このいろはかるたも市民学芸員が制作したもので、緑区から南区まで47カ所の市内の名所、旧跡などを紹介しています。絵札、読み札、解説文(英文も)などのほか、今回当館では初めて絵札の原画全点を展示しましたので、ご覧いただければと思います。かるたは10組あり、学校等への貸出しも可能ですので、希望される場合は博物館までお問合せください。
このいろはかるたをはじめ、その他昔あそびや生活道具の体験ができる「チャレンジ体験」を、2月までの第1、第3日曜日に開催しています。昔ながらの紙芝居の実演などもありますので、ぜひご参加ください。
この学習資料展では、子どもの学習だけでなく、大人の方には昔を懐かしむ楽しい展示になっています。ぜひご来館いただき、親・子・孫三世代でこの展示について語り合っていただければ幸いです。
■相模原市立博物館(高根3の1の15)【電話】042・750・8030
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