地元サッカークラブ・SC相模原の監督に就任した 三浦 文丈(ふみたけ)さん 横浜市在住 48歳
新生SCで礎築く
○…近年、下位に低迷するクラブの再建を託された。コーチ、監督含む指導者としてのキャリアは12年。その経験を生かし、SCでは選手とのコミュニケーションに重きを置く指導を心掛けている。「言葉が考えを伝える一番の手段。ただ、指導に正解はないので試行錯誤の日々です」
○…静岡県出身。名門の清水市立商業高校を卒業後、筑波大学を経て当時の横浜マリノスでプロデビュー。元日本代表の井原正巳氏とは公私共に親交を深め、プロの世界の厳しさを教わった。FC東京に移籍後、36歳でコーチに転身すると、その後、監督としてAC長野パルセイロやアルビレックス新潟を指揮。昨年末に高校・大学の後輩であるSCの望月重良代表からオファーを受け、「SC独自のスタイルを一緒に作り上げたい」という思いに共鳴し、大役を引き受けた。
○…相模原には選手時代にスクールやイベントで何度か訪れた。「たくさんの人に集まって頂き、サッカーへの関心が高い地域という印象」。SCの新体制発表会に駆け付けたサポーターの姿を見た今もその印象は変わらない。指導者として指揮にあたる一方、読書家の一面も。小学生の頃から歴史が好きで、現在は時代劇シリーズを愛読。「必ずチャンバラがあり勝敗がつくところが面白い」と白い歯をこぼす。
○…2度の監督時代は自身が納得いく結果を出すことができず。悔しさが残り、「今度こそは」という気持ちが強い。今季のSCは選手の3分の2を新メンバーに刷新。一からチームを作る上で、「ボールを保持する時間を長くして支配率を高め、得点のチャンスを増やしていきたい」と意気込む。そのチームスタイルを今後のクラブの礎に―。新生SCで新たな挑戦が始まる。
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