記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 3月7日0:00更新
先日、浪江町を訪れた。役場は広く明るく、周辺には家が並び車も走っていたが、人の気配は少なかった。立ち入り禁止の紙が貼られ壁が崩れた建物や、いつからなのか、錆びついたシャッターが下りたままの店舗。津波の被害を受けがらんとしたままの小学校、あちこちに点在する線量計。目にするものはこちらでの日常とはかけ離れ、一つひとつが寂しかった。一方で、営業中の地元信金には「おかえりなさい がんばろう!なみえ」の看板が。止まったままの時間と動いている時間。その両方を一度に見ているようで、言葉が出てこなかった。役場のアンテナショップで食べた「なみえ焼きそば」は、濃いめで麺が太く力強い、初めての味わい。しみじみと、おいしかった。 (ほ)
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