JAXA(宇宙航空研究開発機構)は20日、大学との研究の結果、小惑星探査機「はやぶさ2」が調査を行う小惑星リュウグウに「水」が存在することを発表した。JAXAでは今回の研究成果をもとに、地球の水の起源解明に期待を寄せている。
発表によると、望遠鏡観測によりリュウグウは水や有機物を含む「C型小惑星」に分類されていた。ただ、水の存在を立証するのに十分なデータが不足していたため、JAXAと複数の大学で構成される研究チームはリュウグウに赤外線を当てその吸収度合いを解析。その結果、リュウグウ表面には水を結晶水として含む「含水鉱物」が存在することが判明した。同研究チームでは他にも、リュウグウは破壊された天体の破片が集合して形成されたことや表面全体は質的に均質であることなどが判明したとしている。
JAXAではこうした研究成果とはやぶさ2が採取する試料の分析を組み合わせることで、最終的には地球に水がもたらされた経緯の解明につながることを期待している。
なお、はやぶさ2は4月上旬、爆薬を使用し人工クレーターを作る世界でも例のないミッションに挑む予定だ。
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