とろけるハンバーグが、ついに宇宙へ飛び立った――。
相模原名物料理グランプリやお店大賞グランプリを受賞した「とろけるハンバーグ」が4日、ホリエモンこと堀江貴文さん創業の宇宙ベンチャー・インターステラテクノロジズが打ち上げたロケットに搭載され、宇宙空間へ到達した。同ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」(通称「ホリエモンロケット」)は民間単独開発として国内初の打ち上げ成功となり、相模原から歴史的な一歩に参加した形だ。
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とろけるハンバーグは市内を中心に飲食店を展開するグローズバル(吉田茂司代表)のオーナーシェフ・住村哲央さんが開発した同社の看板メニュー。吉田代表は相模原商工会議所青年部に所属しており昨年11月に研修会に参加。堀江さんとインターステラ社の稲川貴大代表の講演を聞いたことが縁で、ロケットにハンバーグを搭載する「ペイロードスポンサー」として契約を締結。「相模原の名物をロケットに乗せる話題性で、『宇宙の街 相模原』を全国に広めるきっかけになれば」との願いを込め、打ち上げ実験への参加を決めた。
「持ってる」とろけるハンバーグ
打ち上げは、インターステラ社が所在する北海道大樹町(たいきちょう)の射場で実施。吉田代表と住村さんは、予定日の4月30日の前日に現地入り。格納庫やハンバーグ搭載の様子を視察し、その時に備えた。しかし当日は機体の不具合が見つかり、翌日の強風の予報を踏まえて2日以降に延期に。「とろけるハンバーグは『持ってる』ので、飛ばないイメージはなかった」と吉田代表。その後も連日強風に見舞われたが、順延になっても不安はなかったという。
そして迎えた4日。風が弱まる朝方に照準を定め、打ち上げ予定時刻は午前5時に。吉田代表と住村さんは3時に現地に入り、動向を見守った。打ち上げ10秒前に緊急停止した第1回目を経て5時45分、ついに打ち上げに成功。ロケットは4分で最大高度113.4Kmに達し、高度100Km以上の宇宙空間到達を果たした。関係者席からは歓声があがり、涙しながら成功を喜ぶ人の姿も。吉田代表も住村さんとともに喜びを分かち合った。「宇宙のロマンを応援したい、相模原の知名度向上の一助になればという気持ちだった。自分ごととして体験でき、楽しく誇らしい」と吉田代表。市同様、銀河連邦の加盟都市である大樹町長とも話し「宇宙の街」として行政を絡めてつながりを深められたら、という期待も込める。ロケット打ち上げにも、継続して協力していくつもりだ。
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