緑区吉野に居を構え、絵本作家として精力的に活動している西村繁男さん(72)の「絵本原画展」が、市立桜台小学校(南区相模台7の7の1)内の桜台美術館で現在開催されている。一般公開は6月16日(日)のみだが、貴重な原画を間近で見られるまたとない機会となる。
6月16日のみ一般公開
西村さんは高知県出身。30年ほど前に相模原市の藤野地域に移り住み、地域の芸術行事などにも参画している。
大学卒業後、高校の先輩の影響でイラストレーターから絵本の世界に転身。これまで40冊以上の作品を手掛けてきた。市井の人々が生活する様で日本の歴史を紡いだ絵本『絵で見る日本の歴史』が第8回絵本にっぽん大賞に、『ぼくらの地図旅行』が第12回の同賞に輝くなど、数々の受賞歴を持つ。古希を過ぎても創作意欲は衰えず、現在は1999年に手掛け、日本絵本賞を受賞した『がたごと がたごと』の続編といえる『たたたん たたたん』の制作にあたっているという。
8作品から50点
桜台美術館では初めての個展となる西村さん。今回は前述の『絵で見る日本の歴史』、第43回産経児童出版文化賞受賞作『絵で読む広島の原爆』のほか、『おばけでんしゃ』、『じごくのラーメンや』など8作品の原画約50点を展示している。一般公開は6月16日(日)の午前10時から午後3時まで。入場は無料。
同館の運営委員長を務める竹内祥子さんは「誰が見ても楽しめる作品ばかりなので、ぜひ多くの方にご来場いただきたい。ただ、当美術館には駐車場がないので、公共交通機関をご利用ください。行き方は桜台小学校のホームページを確認いただければ」と話している。