「認知症になっても安心して暮らせる街・さがみはら」の実現をめざして活動する団体・さがみはら認知症サポーターネットワーク(さがサポ)は認知症への取り組み事例が評価され、昨年12月、NHK厚生文化事業団が主催する「第3回認知症とともに生きるまち大賞」を受賞した。
同賞は「認知症とともに自分らしく生きていくために、地域はどのような役割を担えるのか」をテーマに、全国から募集した取り組み47事例から5事例を大賞として表彰している。
今回、さがサポの取り組みで評価されたのは「ウィッシュカード」事業。認知症当事者、その家族、認知症サポーターなどが「困り事」や「取り組みたい事」についてメッセージを書き込むと、ホームページやメールで共有され、事務局が希望者と賛同者をマッチングさせるもので、これまでに事業を通じて多くの活動が実現されている。認知症当事者を含め、ICT(情報通信技術)で希望を共有し叶え合うという画期的な試みが評価につながったとされる。受賞に際し、さがサポを運営する認定特定非営利活動法人Link・マネジメント代表理事の井戸和宏さんは「さがサポに登録している認知症サポーターが、お互い様のパートナーとして全国の先駆的事例として称賛された結果であり、市民同士が助け合いによって結ばれていることをうれしく思います」と話し、感謝を示した。