(社福)相模福祉村が運営する特別養護老人ホーム「縁JOY(えんじょい)」と障がい者支援施設「たんぽぽの家」では、昨年12月からベトナムの介護技能実習生が勤めており、介護技術、日本文化を学ぶため日々奮闘している。
積極的な外国人雇用の推進を掲げる同法人では、人材の確保・育成を図るため昨年、ベトナム人女性の技能実習生5人を初めて採用。12月から2人が勤務している。
縁JOYで働くのはグエン・ティ・ダオさん(24)。ダオさんは主に高齢者への食事やトイレ、風呂の介助などを行う。一方、たんぽぽの家で働くグエン・ティ・トゥさん(25)は、介護支援員として障がい者のサポートを行っている。
勤務後に日本語を勉強
研修機関で日本文化や介護知識を勉強し、実際に働き始めて2カ月ほどになる2人は、施設や日本での生活について「毎日が楽しい」と口をそろえる。利用者と話をしたり一緒に遊んだり、また漢字や和食など日本文化に触れることに楽しさを感じている。一方、大変なことは「日本語の習得」。毎日勤務後に勉強し、先輩職員からも教わっているという。
現在同居している2人は、自宅でネギやにんにくなどを育てているそうで、「春にはパクチーを育てたい」と話す。好きな和食は「お刺身」(トゥさん)、「海老の天ぷら」(ダオさん)。家族との会話も多く、互いの近況など小まめに連絡を取り合っている。
技能実習制度では、習得した技能を母国で役立てられるほか、介護の人手不足解消につながることも期待される。今後についてトゥさんは「日本で学んだことを生かしていずれベトナムで介護に携わりたい」とし、ダオさんは「できる限り日本で介護の仕事を続けたい」と話した。同法人の赤間源太郎理事長は「お2人とも勉強熱心で真面目。彼女たちの姿がほかの社員の良い刺激になれば」と期待を口にした。
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