公益社団法人相模原市防災協会(大谷新一郎理事長)が、2020年度安全功労者総務大臣表彰を受賞したことを受けて11日、同協会の大谷理事長と兒玉員幸常務理事らが市役所を訪れ、本村賢太郎市長へ報告した。
この表彰は、安全思想の普及徹底や安全水準の向上のため、各種運動、研究、教育や、災害発生の防止、被害軽減に尽力、貢献した消防職団員以外の個人・団体を対象に、原則として毎年総務省が実施しているもの。今年度は全国で25人11団体が選ばれている。
同協会は、前身の任意団体である相模原市防災協議会の発展的解消に伴い、一般社団法人として1997年に設立し、2012年に公益化。市の外郭団体として、市民や市内事業所に対して防火防災・救命などに関する研修・講習や情報発信をはじめ、防災講演会、小学生防火ポスターコンクールなどの開催、消防フェアへの参加などを通じ「社会公共の安全及び福祉の向上」に努めている。4月現在で19団体871事業所が正会員として入会。76事業所が賛助会員として名を連ねる。
今回は、これらの活動を通して「行政のみでは対応しきれない市民や事業所からの防災ニーズに対応した非営利活動を展開」し、「防火防災意識の高揚に多大な貢献をしている」ことなどが評価された。同協会がこの表彰を受けたのは初めて。
報告を受け、本村市長は同協会の日頃の活動に対して謝辞を述べた。大谷理事長は受賞について、「これまで当協会を築いてきていただいた先人の皆様に感謝申し上げる」と述べ、「今後ますます、市民や市内事業所の安全安心のための防災に力を入れ、相模原市と緊密な連携のもと災害に強いまちづくりを推進していきたい」と話した。