相模原市社会福祉協議会がこのほど、コロナ禍における地域活動の事例をまとめた冊子「さがみはらのつながりアクション」を製作した。市社協のホームページで公開するほか、希望者には配布も予定している。
相模原市内では、22地区の単位ごとに、それぞれ地区社会福祉協議会(地区社協)が組織されている。地域福祉活動のまとめ役として、地域の集まりや催しなどに携わる地区社協だが、新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年春から活動の多くが自粛に。各地区の担当者で集まった際にも、「何もできない」「できることが分からない」「地域のボランティア団体さんも困っている」といった声が多く聞かれたという。
しかし、その中でも工夫を凝らし、独自の活動を行う団体が少しずつ増え始めた。例えば、マスク不足が社会問題となっていた第1回の緊急事態宣言下。星が丘地区社協では地区内でマスク作りボランティアを募集し、作成したマスクを福祉施設などに寄付した。また新磯地区社協(南区)は、高齢者サロンの参加者に「手作りマスクキット」や塗り絵を配布し、集まれない代わりにステイホーム期間を楽しんでもらう活動を行った。
アイデアが満載
「コロナ禍でも地域活動を止めず、つながり方を模索し続ける人たちがいる。その活動をみんなで共有し、役立てられる事例集が作れたら」。そう考えた市社協職員が、昨年12月から本格的に活動情報の収集をスタート。各地域の担当者に聞き取りを行い、それぞれの地区から1、2例ずつ掲載することとした。
いざ聞き取りを始めると想像以上に事例の情報が集まり、職員も驚いたという。そこで冊子では「感染予防対策」「見守り」「屋外での活動」「自宅でできる活動」「ネットの活用」などジャンル別に選んだ事例を紹介。オンラインアプリ「Zoom」を活用したオンラインカフェ、マンション住民が地元中学校と連携して行ったコンサート、自宅で取り組める介護予防活動を記載したリーフレットづくりなど、さまざまなアイデアが掲載されている。
冊子に関する問い合わせは市社協地域支援係【電話】042・704・6275へ。
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