3月23日に行われた田名小学校(小泉勇校長)の卒業式で、同校PTAからの記念品として卒業生132人にバナナによる再生紙「バナナペーパー」から作られた卒業証書を収めるホルダーが贈られた。
これはSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け市と連携を図る「さがみはらSDGsパートナー」に認定されている同校PTAの活動の一つとして今年から導入されたもので、廃棄されるバナナの茎を再利用して製作された。
式典ではPTAの江成侑一会長がバナナペーパーについて「SDGsの17個の目標全てに当てはまり、生産されているアフリカのザンビアへの支援にもつながる」と説明。証書を受け取った田中ましろさんと村井煌(きらり)さんは「バナナに見えない」と口をそろえて喜んだ。志村瞭斗(あきと)さんは「バナナペーパーがもっとさまざまな物に使われてほしい」と感想を話した。
小泉校長は「PTAを中心にSDGsに取り組んでいただきありがたい。子どもたちが世界の問題に目を向けるきっかけになると良い」と、巣立っていく卒業生たちに期待を寄せた。