4月1日付で中央区長に就任した 田野倉 和美さん 中央区在住 58歳
柔軟な発想で区をけん引
○…4月1日付で中央区長に就任した。区で初となる女性区長の誕生に、地域の会合に参加した際は女性の住民から励ましのエールを受けた。前任が会計管理者で、その前が中央区の区民課長。区役所に戻ることはないと思っていたため、異動に際しては「まさかと」。それでも、これまで支えてくれた人々に感謝を込めながら業務にあたる。
○…上溝出身。短大を卒業後、1983年に市職員に。これまで13の課をわたり歩いてきたが、最初の担当課は旧清掃総務課。浄化槽の清掃について一般家庭から電話で申し込みを受け付ける業務が中心で、朝から対応に追われたが、多様な市民がいることを実感した。南区の菅谷区長は同期で、区長としては1年先輩になるが、「お互いに頑張ろう」と激励された。これまで庁内での業務が主体で、地域に出ることは少なかったが、同じく同期で、地域活動に精通する大島副区長からの助言を得ながら地に足を付けて区政に取り組む構えだ。
○…夫、長男、ミニチュアダックスの「チョコ」の「4人」家族。現在は愛犬との散歩が息抜きだが、コロナが落ち着けばヨガのほか、雑貨屋巡りなどの街歩き、観劇をなどを楽しもうと心に決めている。「来年以降のお楽しみですね」
○…区の課題のうち、まずは県内最悪の自転車事故の減少に向け警察や自治会、関係団体との連携の下、啓発を徹底する考え。若者が文化活動を発表する場の創出にも意欲をのぞかせる。多くの区民に触れ、さまざまな声に耳を傾けながら柔軟な発想で魅力ある町づくりにつなげていく方針。引いては「中央区に住んで良かったと、思ってもらえるように」。穏やかな物腰にも強い決意がにじんだ。
|
|
|
|
|
|