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渕野辺総合病院医療レポート【5】 産婦人科にもかかりつけを 産婦人科 渡邊 知緒医師
1954年に開院して以来、「地域の中核病院」として地元と歩みを共にする医療法人社団相和会・渕野辺総合病院。今回は、産婦人科の渡邊知緒医師に卵巣にできる腫瘍(しゅよう)の一つ、「卵巣嚢(のう)腫」について聞いた。
女性であれば誰しもがなり得る卵巣嚢腫だが、その種類や原因はさまざま。小さいうちは無症状の場合が多いため存在に気が付きにくいが、「超音波を当てればすぐに有無がわかります」と渡邊医師。腫瘍が大きくなると破裂や卵巣のねじれといった危険性があるため、腹部の張りや痛みを感じる際は超音波検査を推奨する。
加えて、子宮内膜が剥がれて血液が卵巣に貯まる「チョコレート嚢胞」は、閉経後でも放置すれば数%の確率で癌に転じることもあり、「出産に関わらず、気軽に相談できるかかりつけ医を産婦人科にも持つことが重要」と訴える。
卵巣嚢腫の摘出手術は開腹手術で可能だが、同院では腹腔鏡手術を提案。腹部を大きく切開することなく、入院期間も3泊4日で対応が可能だ。このほかにも子宮筋腫をはじめとする婦人科手術を週に3回実施。子宮全摘出も腹腔鏡で行っている。
妊娠時のケアに注力
妊娠時は骨盤ケアを中心としたサポートを提供。ホルモンの分泌で靭帯が緩むことによって表れる腰や恥骨周りの痛みなどの症状に対し、専門助産師が「骨盤体操」やさらしの巻き方などを丁寧に指導する。母乳外来や母親学級(父親も参加可能)も設けている。
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