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相模原市12月補正予算案 ワクチン3回目接種が柱 一般会計、総額約68億円

経済

公開:2021年11月18日

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ワクチン3回目接種が柱

 相模原市は12日、市議会12月定例会議に2021年度12月補正予算案を提出した。総額は一般会計で68億4300万円。新型コロナウイルス対策事業及び、新型コロナワクチンの3回目接種を実施する必要経費を予算の中心に据えている。

 今回の予算案では、新型コロナウイルスワクチン接種事業に17億1900万円を計上。2回目接種からおおむね8カ月以上経過した市民に対し、3回目の接種を実施するための必要経費15億7900万円と、職員構成の変動や保健所業務従事職員の特殊勤務手当の増額費用等に1億4千万円を計上した。また、新型コロナにより影響を受けている急病診療所や市立診療所の安定的な運営の支援として2億340万円を盛り込んだ。

 新たに設置された「まち・ひと・しごと創生基金」の積立金として2億7千万円を計上した。企業版ふるさと納税などの寄付金は年度内に消化しなければならず、適切な使用先を練る時間が少なかったため、基金として積み立てておいて必要な時に予算を付ける仕組みにした。個人からのふるさと納税による寄付金も移し替えられる。

 小中学校校舎改造事業には25億9990万円を盛り込んだ。鳥屋小学校と鳥屋中学校の義務教育学校への移行に向けた中学校校舎の改修・増築と小中学校校舎の長寿命化改修などを行う。

 児童相談所運営費には4793万7千円を計上。児童相談所に配置する児童福祉司と児童心理司について法令による配置基準の見直しも含め、昨年度の児童虐待件数に応じた人員の増員に対応する。また、これまでは中央区の児童相談所と緑区の事務室しかなかったが、南区内にも事務室を構えるための経費に充てられる。

 緑地等維持管理費、公園等維持管理費には2000万円を盛り込んだ。緑地・公園におけるナラ枯れの被害が拡大していることから人的・物的被害のおそれがある木の伐採を行うもの。ナラ枯れはカシノナガキクイムシと呼ばれる害虫が媒介する菌が原因となって樹木が集団で枯れる伝染病。

 12月補正予算案を含む議案は、12月定例会議で審議される。

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