富士見小学校(二宮昭夫校長)の5年1組は今年度、西門商店街を活気づけるための活動「西門ってスゴいもん!プロジェクト」に取り組んでいる。このほど、活動の集大成ともなる同商店街とのコラボレーションエコバッグを完成させ、有終の美を飾った。
地域をテーマとした総合的な学習の時間に力を入れている同校。同組は「私たちの地元を知って欲しい。見て欲しい」という思いから、西門商店街を舞台にさまざまな活動を展開してきた。
プロジェクトの開始に向けて商店街に通う中で、利用者の減少や客層の高齢化、商店の後継者不足といった課題点を発見。児童たちは解決策として、「また来たい」と思えるような新たな魅力を創出することや、より多くの人に商店街の存在を知ってもらうためのPRが必要だと考えた。具体的には、商店が閉まっている時にもにぎやかさを演出するシャッターアートやチョークアート、「西門」の名前が入ったエコバッグの作製で、地元をアピールするといった取り組みを行うことに決定した。
「市内初」のクラファン成功
活動の方針が決まると、シャッターアートにつかう塗料やエコバッグ作製にかかる費用をどのように生み出すかを話し合い、市内初となる小学生によるクラウドファンディング(以下、クラファン)を立ち上げることに。児童たちは懸命に西門活性化への思いを地域に訴え、昨年12月からの約1カ月で27万2000円の資金を調達することに成功した。
同組の小澤昭仁さんは「『やってみたい』という気持ちで始まったこの活動がいろいろな人を巻き込んで、支えてもらいながらできたことに達成感しかありません」と、感謝の意を述べた。
そして取り掛かったエコバッグ作り。同校の校章にもなっている桜のマークに「NISHIMON」と大きく書かれたデザインや、バッグの素材に至るまで全て児童たちが監修した。完成したエコバッグを手に白井清乃さんは「何度も話し合いを重ねてきたものが形になってうれしい」と笑顔に。武田拓馬さんは「西門はもちろん、それ以外の場所での買い物で使って宣伝してほしい」と期待を込めた。エコバッグはクラファン支援者や活動に協力した人への返礼品として届けられる予定だ。山本悠陽さんは、「プロジェクトは100%大成功。西門がにぎやかでみんなが活用する商店街になれば」と力強く語った。
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