田名北小学校(村井啓人校長)の昨年度の3年生が企画した「田名北水族館」の水槽が相模川ふれあい科学館で展示され、入場者の目を楽しませている。
展示されているのは相模川に生息するアブラハヤやヌマチチブ、ボウズハゼ、サワガニなど7種類の生き物たち。総合的な学習の時間で1年間を通して相模川について学んだ児童たちが川で捕獲し、学校で飼育・展示していた水槽をふれあい科学館に移す形で実施されている。ふれあい科学館で小学校による持ち込みの展示を行うのは初めてで、営業マネージャーの小早川義彦さんは「水族館業界でも極めて珍しい。相模原市の施設として地元に愛されるような取り組みができた」と話している。
命の大切さ学ぶ
地元にあって身近な相模川について勉強していく中で、ふれあい科学館で実際に飼育している人に話を聞こうと担当の波多野順さんに協力を要請した同校。生き物の生態や川と海のつながり、展示や飼育、水族館の運営方法について波多野さんから指導を受けた。相模川の生き物を通して命の大切さについて学んだ児童たちは「相模川を全校に知ってもらいたい」という思いから自らも水族館を立ち上げることに決めて準備してきた。
3月14日から18日まで同校内で実施した田名北水族館では、児童たちが模造紙や動画に生き物の特徴や飼育方法をまとめて水槽と共に展示。見学に訪れた全校児童に紹介した。
活動を通して同校の西澤典史さん(当時3年生)は「波多野さんのように魚のことをもっと調べて詳しくなりたいと思った」と感想を話した。杉山千太朗さん(同)が「田名北水族館は相模川を知ってもらえる展示になったでしょうか」と波多野さんに尋ねると、「とても良くできている」と笑顔で答え、「育てた生き物から命の大切さを知ってもらえてうれしい。これからも生き物や仲間を大切に過ごして」と呼びかけた。
ふれあい科学館での展示は4月24日(日)まで行われる。問合せは【電話】043・762・2110。
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