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渕野辺総合病院医療レポート【9】 前立腺肥大の治療に注力 泌尿器科 設楽 敏也 医師
1954年に開院して以来、「地域の中核病院」として地元と歩みを共にする医療法人社団相和会・渕野辺総合病院。今回は、泌尿器科の設楽敏也医師に前立腺肥大症と結石について聞いた。
男性特有の臓器である前立腺は年齢とともに肥大し、70代になると7割ほどの人が前立腺肥大症を発症すると言われている。「何度もトイレに起きて睡眠が不十分だったり、長時間の移動が辛くなるなど、生活の質が下がる」と設楽医師。尿が出にくいと腎臓や膀胱に負担がかかり腎不全につながるほか、前立腺がんが潜んでいる可能性もあると指摘する。
神奈川県内でも特に前立腺肥大症の治療実績が豊富な同院はレーザー手術を導入。肥大部分をレーザーで切り取るので再発の可能性が低く、出血量が少ないため患者の負担を軽減できる。「多くの人がかかる病気のため診察をお待たせしてしまうこともあり心苦しいが、計画的に治療を進めている。尿の出が悪いなど、自覚症状がある場合は一度受診の予約を」と呼びかける。
結石にレーザー応用
一方で、若年層から男女ともに発症する結石について「突然に大変な痛みを引き起こす。治療が遅れると重い感染症を併発する恐れも」と説明。
治療では尿管を緩める処置や超音波を当てて石を砕く「対外衝撃波」を施す。手術が必要な場合には前立腺肥大症の治療に用いるレーザーを応用。尿管へ内視鏡を入れ直接結石を破砕して取り出すため、自然排泄を待つ必要が無い。
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