食物アレルギーの基礎知識と緊急時の対応について教員らが学ぶ「エピペン講習会」が7月11日、上鶴間中学校(南区)で行われた。同校の学校薬剤師で薬物乱用防止教室やプールの水質調査など、同校の健康安全に努める田中弘子さんが講師として登壇した。
近年、増加傾向にある食物アレルギー疾患。2013年の文科省の調査では児童や生徒の有病率は小学生4・5%、中学生4・7%、高校生4・0%で、生命の危険を伴うアナフィラキシーを発症した割合は小学生0・6%、中学生0・4%、高校生0・3%。食物による重篤なアナフィラキシーショック症状には30分以内のアドレナリン投与が患者の生死を分けるとも言われており、同調査でアドレナリン自己注射薬エピペンの保持者は小学生0・4%、中学生0・2%、高校生0・1%だった。
昨年、同校にエピペン保持者が入学したことを機に初めて講習会を開き、今回は2度目の実施となる。まず、座学で基礎知識を学んだ後、練習用の注射器を使って緊急時を想定したロールプレイを行った。「生徒を1人にしない」「担当を振り分ける」「注射器は垂直に」などの指導を受けながら、教員らは熱心に実習していた。伊藤一成校長は「いつでもどこでも、先生が適切な行動ができるよう身に付けていきたい」と話した。
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