不要となった制服を回収し販売している「さくらや相模原店」(相模原)は7月18日、相模原市役所と、南区・緑区の各区役所に制服の寄付を受け付ける「ツナグ回収ボックス」を設置した。
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同店は、障害者向けグループホームの運営や障害者就労支援事業などを行う「アンスタイル」(上野隆弘代表)が、昨年から学生服リユース事業を展開するさくらやとフランチャイズ契約を結び運営している。不要となった制服は就労支援事業所で洗濯や名前の刺繍を取った後、手ごろな価格で販売している。
一方、同社では回収した制服を査定し、買い取りの想定金額を内閣府が運営する「子供の未来応援国民運動」に寄付する取り組みも行っている。回収ボックスは南区のボーノ相模大野内にあるユニコムプラザさがみはらや福祉施設などにも置いており、今回の設置で市内18カ所となった。
「子どもたちに選択肢を」貧困家庭の負担減らす
経済的な困難を抱える家庭への負担を軽減することを目的にリユース事業を行っているという同社。上野代表は「貧困によって子どもの選択肢が狭まることを防ぎたい。まずは、この活動を市民の方々に知っていただくことを目指す」と語る。
今回、回収箱の設置を市に直接要請。市は「SDGsのゴールに向かう、意義のある事業」と評価し、設置に至ったという。設置された3つの庁舎で回収される制服の査定額に関しては、「相模原市子ども・若者未来基金」へ寄付される。
3庁舎の回収箱は8月31日(水)まで設置される予定。幼稚園や小・中学校、高校を卒園、卒業してから5年以内の制服を回収している。
市みんなのSDGs推進課の二瓶直美課長は、「多くの人がこの事業に賛同してほしい。子どもたちの笑顔につながれば」と期待を寄せる。問い合わせは同店【携帯電話】070・2352・0432。
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