2023年4月に県立城山高校と県立相模原総合高校(いずれも緑区)が統合してできる新しい学校の校名が、7月21日の県議会で「相模原城山高等学校」に決定した。新しい校名について県教育委員会は「地域に早く浸透し、新しい歴史を作っていって欲しい」と話す。
校名の協議は昨年から行われてきた。まず、県教委が新校名案を生徒、地域住民、教職員、同窓会から募集したところ、23の案が出された。その中から有識者5人で構成される「県立高校校名検討懇話会」が、学校関係者や生徒へのヒアリングを行い、「相模原城山」「相模城山」「相城」の3つの案に絞った。その後、県教委で議論を重ねた結果「相模原城山」に候補を一本化。先の県議会で正式に決定した。
新しい校名は、「相模原」と「城山」という所在地が分かることに加え、両校の校名を生かすことで、歴史や伝統を継承し、1つになって発展していくイメージを表している。
特色生かす単位制
現在の城山高校の校舎でスタートを切る新校は、単位制普通科高校となる。主要5科目に加え、生徒一人一人の進路希望、興味関心に応じた科目選択ができる。
さらに、城山高校の「ICT利活用授業研究推進校」、相模原総合高校の「プログラミング教育推進校」としての研究成果を生かして、高度な情報教育をめざす。
プロジェクタなどの大型提示装置を用いた授業、タブレットやスマートフォンを通して学習支援ツールを活用した授業などで基礎学力の定着や思考力、判断力、発表する力を育む。
ロボット制御などの分野のほか、一般教科にも問題解決のための分析評価、抽象化、一般化、手順の考察などを行い、論理的思考力、協働的問題解決能力の育成を図っていく。
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