市環境事業協同組合
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1月9日
青山学院大学相模原キャンパス(中央区淵野辺)に通う学生が、子ども食堂のイベントを盛り上げるため、クラウドファンディング(ネットを通じた資金調達)を実施している。障害者も働くカフェによる子ども食堂で、利用者が障害者と関わる機会が増えることで共生社会の実現に近づくと考える。企画したグループ代表の梶田茉那さん(3年)は「こういった食堂がもっと増えてほしい」と思いを語る。
障害者働くカフェ
グループは梶田さんら13人の学生による「まんぷくNeedYou」(構成メンバーが20歳の学生中心であることなどから名づけられた)。梶田さんは障害者やハンディキャップについての授業を専攻しておりこの夏、実習の中でキャンパスの近くにあり、障害者が働く「スワンカフェ&ベーカリーさがまち店」(淵野辺/就労継続支援A型事業所)を訪れた。同店は障害者の自立と社会参加支援などを目的とし、店舗スタッフは35人で、20人が障害者。2020年10月に町田から移転オープンし21年11月から子ども食堂も運営している。
障害児も気軽に
梶田さんはゼミでの討論において「共生社会の実現はなかなか難しいのでは」と思うこともあったそう。一方、ある新聞で「障害児を対象にする子ども食堂」の存在を知り、「子ども食堂は、障害のある子やどのような子どもも気軽に利用できるものではないのかもしれない」とも考えた。
そのような中で実習に訪れた同店は、障害者も接客を行っているため、利用者は自然と障害者と関わりを持つことができる場所だった。梶田さんは「スワンの子ども食堂なら、幼い時から障害者と触れ合う機会ができる」と7月、店舗に声をかけ秋にあるイベント開催にむけた支援に乗り出すことを決めた。
クラウドファンディングは8月中旬にスタートし、期間は2カ月間で目標金額は55万円。集まったお金は子ども食堂でのイベント開催費にあてる。リターン品はグループが企画するルームフレグランスなどを予定している。
もっと増えたら
「若い学生が地域のためにできることをしようという意気込みは気持ちがいいし、応援したい」。同店の天野広美店長は梶野さんらの活動を歓迎する。梶田さんは「こういった子ども食堂がもっと増えたらいい。この取り組みを通じて、私たちの思いももっと知ってもらえたら」と話した。
クラウドファンディングについてはレディーフォー内で「まんぷくNeedYou」と検索すると見ることができる。