緑区在住で、ボクシングWBO世界フライ級チャンピオンの中谷潤人選手(24)=M.Tボクシングジム所属=の後援会「中谷潤人SAGAMIHARAサポーターズクラブ」の発会式が10月10日、緑区橋本のHKラウンジで開かれた。
三重県東員町出身の中谷選手は中学入学前にボクシングに目覚め、15歳以下の全国大会で連覇。さらにボクシングを学ぶため卒業後に単身で渡米し、現在も指導を仰ぐトレーナーのルディ・エルナンデス氏に師事した。
8年ほど前に相模原市へ拠点を移して同ジムで練習に励み、同級で全日本新人王や日本ユース初代王座などを獲得。19年2月に日本王者を奪取すると、翌20年11月に世界チャンピオンに輝いた。戦績は15年4月のプロデビューから負けなしの23戦23勝(18KO)。今年4月には2度目の防衛に成功している。
次戦は11・1
中谷選手は11月1日(火)に、現在のフライ級から階級を1つ上げ、さいたまスーパーアリーナでWBO世界スーパーフライ級3位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア選手(メキシコ)と対戦することが決まっている。10日は、次戦に向けた壮行も兼ね、地元の支援者が会場に集まった。
発足式はコロナ下のため入場を50人に制限して開催された。冒頭、後援会会長に就任した沼尾一喜さん(沼尾硝子代表/緑区上九沢)が、自身もボクシングで高みを目指した過去を語り「夢や希望、覚悟を持って突き進む中谷潤人なら、私が見られなかったステージに連れていってくれる。今日この会場にいる皆さんの声が潤人の力になる」と支援者に呼びかけた。
その後、支援者の前に姿を現した中谷選手はステージの上で、「活動拠点である相模原で、このようなサポーターズクラブを発足していただき、うれしく思っている」と謝意を述べ、「皆さまの期待を胸にリングで戦っていく」と力強く決意を述べた。会場には本村賢太郎市長も駆けつけ、「市が誇る中谷選手を皆で応援していきたい」と後援会の発足を祝った。
公開記者会見では「相模原で試合をしてみたい」と地元への思いを語った中谷選手。支援者から先々の目標について質問が飛ぶと、「パウンド・フォー・パウンド(米誌による全階級通じた順位付け)で1番を目指したい」と述べた。今後、戦いたい相手を問われると現WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔選手の名を挙げ、「そういう皆さんに知られている方々と戦っていけるよう、まずは11月1日に結果を出したい」と話した。支援者からは、座間市出身で世界バンタム級3団体統一王者である井上尚弥選手との対戦を将来的に期待する声も挙がり、会場は湧いた。
同ジムによると、後援会には10月14日現在で120人を超える会員が集まっているという。
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