南区の鵜野森中学校(谷口浩之校長)で10月12日、本村賢太郎市長による「職業講話」が行われ、2学年生徒約170人が話に耳を傾けた。
仕事や職業について考えを深め、生徒に生き方や進路を考える意識を身につけてもらうことをねらった授業。同校が市教育委員会を通じ、持続可能な社会のつくり手を育むことを目的に小中学生に対し地域の職業人による出前授業を開催している「さがみはらESD推進協議会」へ依頼した。
体育館で生徒の前に立った本村市長は自身の生い立ちや小学生時代に障害のある友人と接触する機会が多く、困っている人を助けたいとの思いで小学3年の作文に「政治家になる」と書いたこと、師と仰ぐ元衆議院議員の故・藤井裕久氏との出会いなど、政治を志すきっかけを披露。市長の仕事は「毎日いろいろな決断をしなければならない」と述べ、「今まで経験してきたこととは全く違う」と明かした。最後に生徒らに「人生は一度であっという間。夢は途中で変わってもいいので自分が良いと思う人生、自分らしい人生を描いてほしい」と呼びかけた。
終了後、生徒を代表して西田真生さんが「なんとなくイメージしていた将来なりたい姿がより明確になった。何事にも全力で、やりたいことに挑戦していこうという言葉を心に留めていきたい」と本村市長へ謝辞を送った。谷口校長は「普段は聞けない話が聞けて、生徒の心に響いたのでは」と感想を述べた。同協議会の渋谷渉理事長は「今後も市内の子どもたちに将来を考える場を提供していきたい」と話した。
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