神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

福祉建築 供給不足解消へ 地元建築会社が事業化

社会

公開:2022年12月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
ブランドのチラシを持つ担当者
ブランドのチラシを持つ担当者

 市内を中心に分譲住宅を展開する美都住販(富士見)はこのほど、「福祉建築」の部署を創設し事業展開を本格化することを発表した。需要がありながら、作る側の数が少ないという業界の課題解決に力を入れていく。

増える障害者

 相模原市が2020年に発表した第4期地域福祉計画によると、障害者数は増加傾向にある。14年の調査では3万4573人。19年には3万9552人となり23年は4万4623人になる予想が記されている。

 そのように障害者の数が増える中、受け入れる施設は「少ない」と言われている。福祉関係の事業者間では「建てる場所がなかなか見つからない」という声がよく聞かれるようになったそう。

 それまで主に一般住宅を手掛けてきた同社は「必要とされる住まいが足りない」供給不足の状況を知ると、事業化の検討を始めた。「福祉建築がなぜ増えないのか」。今年に入り課題を探る中で、土地探しに難航するのと同時に「建てる際、地域の理解が必要となる。それが一つのハードルになっている」ということがわかった。

社会進出支援

 同社は相模原エリアで多くの建築実績を持ち不動産業界に明るく、土地を持つ地主とのつながりも少なくない。「我々が建物、土地を求める事業者と地主さんや投資家の間に入る。マッチングサポートをすれば課題を解決していける」(担当者)。夏頃から事業展開の速度を上げこの秋、ブランド化を発表。スタッフを配置し11月から本格的な稼働を始めた。施設を増やしていくことで、障害者の社会進出の支援ができると考えている。

 規格商品として主に提供していこうと考えているのは、中小規模のグループホーム。木造で一見、住宅を思わせる造りで、その部分は同社の一般住宅建築で培ったノウハウが生かされている。現在複数の案件が進行しており、すでに完成した施設もある。

充実した生活を

 この福祉建築事業のブランド名は「クオルファースト」(QOL first)。クオルは「クオリティオブライフ」(Quality Of Life)の略で「生活の質」などと訳される。担当者は「福祉住宅を建築し充実した生活、サービスを受けていただきます。QOLを最優先にサポートしていきたいです」と話した。

さがみはら中央区版のローカルニュース最新6

フクロウの生態学ぶ

麻布大学

フクロウの生態学ぶ

12月14日にWS(ワークショップ)

11月23日

「安心は納税のおかげ」

吉沢恋さん

「安心は納税のおかげ」

1日税務署長でPR

11月21日

田名っ子魂 未来へ

田名小学校

田名っ子魂 未来へ

創立150周年で記念式典

11月21日

被爆者証言語り継ぐ

被爆者証言語り継ぐ

11月24日 橋本で公開講座

11月21日

市社協へ寄付

青葉地区自治連

市社協へ寄付

チャリティゴルフで募金

11月21日

小学生も雄弁を披露

演説大会

小学生も雄弁を披露

11月30日 杜のホールはしもと

11月21日

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月10日0:00更新

  • 8月22日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook