相模栄光幼稚園(永井嘉明園長)は2月13日、園バスに幼児が取り残される事故を防止するため、近隣に住む高校生が作成したステッカーを貼付した。
ステッカーを作成したのは、高校3年生の田中妙和(さわ)さん。入学を予定している美術大学の課題として、昨年9月に静岡県で園児がバスに置き去りにされ死亡した事故について調べ、「車内から自分で助けを呼べるように」とステッカーを考案。バス内に取り残された園児がクラクションを鳴らすことができるよう、「ここおす‼」「おとながいなかったらこのシールをみつけておす!」と書かれた2種類をデザインした。実際に活用してもらうため市保育課に相談し、提案を受けた同園が快諾して実現に至った。
当日、保育士から説明を受けた年長組の園児らは田中さんに「よろしくお願いします」と元気よくあいさつし、グループに分かれて車内に移動。効果的な位置をそれぞれ考え、意見を出し合ったうえで貼付した。
永井園長は「事故は絶対にあってはならない。(田中さんが)真剣に考えてくれたのはとても大事なこと」と感謝を伝え、「園児には、支えてくれる地域の人がいるということも学んでほしい」と期待した。
田中さんは「安心を与えられるよう、温かみのある色のステッカーにした」とこだわりを話し、「理想は事故が起きないことだが、人間なのでミスもある。子どもたちには自分の命を守ることを少しでも理解してもらいたい」と願いを込めた。
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