千代田在住の紙芝居創作家・本多ちかこさんが、高齢者や介護現場に向けた紙芝居『カッパのおやこ』を制作した。
市立図書館で毎月読み聞かせを行う「紙芝居ほっこり座」の代表を務める本多さんは、これまでも幅広い年代に向けた創作に取り組んできた。「紙芝居は子どものものと思われているが、地域でのコミュニティー作りにも役立ち世代を問わず通用するメディア」と活動にかける思いを語る。
今作のテーマは「オーラルフレイル予防」。オーラルフレイルとは、口周りの筋力が衰えることにより会話や嚥下などが難しくなった状態のこと。特徴的な発音を用いた言葉遊びで楽しく口腔体操を行うことで、機能低下の予防が期待できる内容となっている。
同作品は、4月上旬に出版される予定。本多さんは「オーラルフレイル予防は紙芝居界にとっても初のジャンル。たくさんの介護現場、高齢者サロンで活用してもらえたら。ぜひ地域のみなさんに知っていただきたい」と呼びかけた。