4月にある第20回統一地方選挙で相模原市は「4つ」の選挙を同じ日に執り行う。今回4選挙を行う自治体は全国でも珍しく、市ではおよそ延べ6000人規模で対応にあたる。投票率のアップについては特に若年層にターゲットを絞り込み、ポスターや動画を使い啓発する。
知事、市長県議、市議
4つの選挙は神奈川県知事選挙(3月23日告示)、相模原市長選挙(3月26日告示)、神奈川県議会議員選挙(3月31日告示)、そして相模原市議会議員選挙(3月31日告示)。いずれも4月9日(日)投開票となる。4つ選挙が同じ日に実施されるのは札幌市、大阪市など。相模原市は昨年の参議院選挙では延べ約5000人のスタッフで執行したが今回は延べ約6000人と増員して対応する予定という。
関心低い
一方、課題として挙げられるのは若年層の投票率の低さだ。前回2019年の統一地方選の投票率は全体が48・91%だったのに対し10代は37・76%、20代が25・75%、30代が35・83%と若い世代の低調ぶりが顕著だった。市選挙管理委員会は「選挙や政治に対しての関心の低さが大きな原因だと考える。子どもの頃に親と一緒に投票所へ行ったことがないとか、家庭や学校で選挙や政治について話題になることが少なく、投票するという意識の醸成が育まれていないことが要因では」と分析する。
ポスター、動画で
市では今回、そのような若い世代に届くよう啓発ポスター、啓発動画を作るなどし、周知に努める。ポスターは南区の女子美術大学に制作を委託し、若者に身近な「自撮り写真」の姿に「#ちょっと新しい日曜日の過ごし方」とのメッセージを添えたもの。市内で合計およそ200カ所に掲示される。動画は市内大学の学生も構成員となっている「相模原・町田大学地域コンソーシアム」に頼んだもので、市内の庁舎や一部路線バス、コンビニなどでも放映される。
同委員会では「本来は全員が投票に行って欲しいところですが、若年層も平均投票率並みには投票して欲しい」と期待する。
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