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富士見小 教員×地域をマッチング 連携で探究的な学習へ

教育

公開:2023年5月11日

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地域の人の自己紹介に耳を傾ける教員
地域の人の自己紹介に耳を傾ける教員

 学校と地域の企業や団体が連携して子どもたちの探求心を育む魅力的な授業をどうやって展開するか――。相模原市立富士見小学校で4月25日、教員と地域の経営者らが集うマッチングイベントが開かれた。着任したばかりの教員にとっては地域とつながる「伝手(つて)」づくりの機会となった。

 「地域の企業・事業者・行政の皆さまなどから多くのご協力をいただき、実現することができた。地域の方々が学校と関わることにとても前向きだったり、協力的だったりすることを感じた。地域の方同士が名刺交換する姿もあり、学校が地域の交流の場にもなる」と話すのはイベントを企画した荒木真人教諭。

 この日、訪れたのは洋菓子店のオーナーシェフや光学製品を製造する企業の社員、商工会議所の職員、プロスポーツチームの運営スタッフなど市内のさまざまな企業の経営者や社員ら11人。学校側からは教員約25人が参加した。

 イベントでは地域の人の自己紹介があり、教員たちは関心を寄せて熱心に聞き入っていた。

 また講座では指導役として九沢小学校の鈴木真樹教諭が『なぜ今、生活・総合が大切なのか』をテーマに登壇。「実社会や実生活から児童自ら見出した課題を探求することが求められている」とした上で、学校と地域がつながるメリットは、「子どもが材に没頭する、子どもが本気になる、思いが高まり概念的知識の形成につながる」などと説明。充実した学習のためには「ウィンウィンの関係になるようにお互いの思いや願いを出し合い、共通のゴールイメージを描くこと。連絡方法やできないことなど必要な確認をしておくこと」などと指南した。

 意見交換の場では教員らが地域の人たちの話に熱心に耳を傾けていた。

 荒木教諭は「各クラス、各学年の子どもたちが地域の方々と関わって探究的に学習を深めていけるといい。どんな学習になるかはまだ企画段階だが、子どもたちが地域の方々とつながり、社会の一員として多くのことを学べるといい」と話した。

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