オルテ出身
相模原にゆかりのある選手が、サッカーJ1リーグで活躍中だ。「北海道コンサドーレ札幌」の背番号50番、ディフェンダーの岡村大八選手(26)は、南区下溝のジュニアユース(中学生年代)チーム「FCオルテンシア相模原」(以下オルテ)の出身。札幌は現在、J1最多32得点(5月29日時点)の攻撃力を誇り、8位につけている。好調のチームを支える岡村選手の当時を知る、オルテ代表で監督も務める小島光顕さんに話を聞いた。
札幌の最終ラインの真ん中で、対峙するJ1の強力フォワードたちを封じ込める体の強さに加え、前線への正確なロングパスも光る岡村選手。東京都世田谷区出身だがクラブチームはおよそ40キロメートル離れた相模原にあるチームを選んだ。
小島さんの縁
「加入前から知っていた」。小島さんは同クラブを立ち上げる前、バディSC(東京都世田谷区)に勤めており、岡村選手もそこに通っていた。岡村選手は中学校進学時、小島さんの縁でオルテに入団(2期生)。当時のポジションはボランチで、「とても負けず嫌いだった」という。「小さいころからスクールで練習していたので、足元の技術は高かった」
岡村選手はその後、サッカーの名門・前橋育英高校(群馬県)に進学する。当時の同校は現在J1で活躍する選手も多く所属。ハイレベルなポジション争いの中、岡村選手は同校が準優勝した3年時の全国高校サッカー選手権では、ベンチ入りも果たせなかった。
大学卒業後は、当時J3のザスパクサツ群馬からJFL(当時)のテゲバジャーロ宮崎へのレンタルを経て、群馬(当時J2)へ戻ると、そこでリーグ戦全試合フル出場を達成、プロ3年目で「J1」札幌へ。順調にカテゴリーが上のチームへ移籍していったことについて小島さんは「目標を見失わず、努力を続けたことが結果につながっているのではないか」と話す。
目標持ち続けて
今、チームを支える替えの利かない不動のセンターバックは、今後の日本代表入りも期待されている。J1で躍動する姿に「今は誰でもなれる時代ではない。すばらしいと思う」と小島さん。普段岡村選手と連絡をとるわけではないが、試合はよく見ているといい「セットプレーで点を取っていたりね」と活躍に目を細める。「これからも目標を持って続けてほしい」と、たくましくなった教え子のさらなる活躍を願っている。
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