舞い踊る獅子舞や狐、鳴り響く小太鼓や笛の音――。上溝夏祭りに欠かすことのできない囃子の伝統を守り続ける「久保はやし連育成会」の門倉さん一家に、祭りにかける思いについて聞いた。
「上溝夏祭りには伝統がある。時代とともに変わってきてしまっているところもあるけれど、本当は昔のままでやっていきたい」と話すのは、師匠と慕われる門倉國政さん(91)。小学生のころからのめり込み、約80年間向き合い続ける囃子の技術や精神を子へ、孫へ、そしてひ孫へと懸命に伝授してきた。
長男の政彦さん(64)は現在、小学生から社会人まで70人以上が所属する同会の会長を務める。同会では祭りの約1カ月前から門倉さん宅にある「練習小屋」に集まり、笛や太鼓、踊りの稽古に励む。政彦さんは祭りの魅力について「祭りは人との関わりをつくっていく」と力を込める。また「(下の世代に)ちゃんと伝わっているっていうのはすごいなと思う。ここで切れてしまったら、もうおしまいだから。ありがたいよね」と、伝統を引き継いでいく次世代への感謝を口にする。
國政さんの孫にあたる和政さん(36)は現役で花形を担い、妹の絵里花さん(30)とともに中心となって指導する。「お祭りになった途端、上溝の町は人であふれる。人前で山車の上に乗って叩くって、こんなに魅力的なことはないんです。主人公になったみたい。祭りはもう人生」と真っすぐな思いを貫く。
小学生2年生のひ孫・政宗くん(7)も昨年から練習に参加。「指導は厳しくて、正座は足が痛い」と吐露しながらも「お祭りが好き。楽しいお祭りにしたい」と晴れやかにはにかむ。
4年ぶりの祭りを目前にし、國政さんは「にぎやかな昔に戻るような、素晴らしいものに」、政彦さんは「安全に、一人一人が楽しんでもらえるように」、和政さんは「久保のお囃子をしっかりと披露し、子どもたちが頑張る姿を見たい」と期待に胸を膨らませる。
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