相模原市立共和中学校(小林知昭校長)では新たに導入する標準服を生徒や保護者らの投票で決める試みが行われている。創立50周年を記念する取組の一環で、11月11日に行われた式典で候補4案のファッションショーがあった。デザインから投票まで生徒や保護者らによって行うのは市内では稀だという。
同校は1974年4月に創立され、今年で50周年を迎える。この日は記念式典があり、記念事業の取組の一つとして新しい標準服の4候補がお披露目された。
標準服づくりに取り組んでいるのは、保護者や教員らで構成する「50周年記念事業実行委員会」(大空正樹実行委員長)のメンバー。昨年5月に取組をスタートし、生徒からコンセプトやデザイン案を募った。市内の学校制服を手掛ける4社の協力を得て、投票方式の標準服づくりが実現した。関係者によると、デザインから企画して投票方式で標準服を決定するのは、相模原市内で初めてのケースという。
同校のこれまでの標準服は男子が黒の学ラン、女子が濃紺のブレザーで男女別のスタイル。全国ではジェンダーレスの観点から制服を見直す動きが広まりつつある。男女の違いが少ないブレザータイプを導入するケースが多く、スラックスでもスカートでも選べるケースが増えている。
今回お披露目された4案はいずれもブレザータイプで、ボタンを左右付け替えられる両前合わせの仕様や女子用のスラックスなどを導入。色や柄、素材の異なるものを取り揃えた。
ファッションショーでは3年生の男女4組8人がモデルとなって登場。それぞれの標準服に身を包んで音楽に合わせてランウェイを闊歩すると、生徒たちの大きな歓声と拍手で盛り上がった。
新標準服は2025年度春に入学する生徒から導入する予定で、同実行委員会では、同校の学区内にある共和小学校と東淵野辺小学校でも4案の標準服を展示し、児童と保護者からの投票を受け付ける。投票結果を考慮して新たに導入する標準服を決定するとしている。結果発表は年明け。
大空実行委員長は「子どもたちの盛り上がりが最高によかった。次の60、70周年につながる記念事業になったと思う。50周年記念に向けてこれまで取り組んできた方に感謝している」と話す。
小林校長は「子どもたちの手で50周年を祝って次の共和中をつくっていこうという意識ができるといい。PTAなど保護者の方の協力がありがたい」と話した。
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