意見広告・議会報告
県政報告Vol.65 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本 文雄(かわもと ふみお)
神奈川県は2月8日、令和6年度当初予算案を発表しました。一般会計は前年と比べ7・8%減の2兆1045億円で過去3番目の規模となります。現在会期中の令和6年第1回定例会で審議しています。今回の県政報告では私が代表質問(昨年の第3回定例会)で行った項目の中から特に教育分野を中心に報告します。
当初予算案では【重点1】子ども・子育てへの支援【重点2】教育の質の確保と学びの充実【重点3】未病改善の取組及び医療・介護施策の推進【重点4】行ってみたい神奈川の魅力づくり【重点5】県内経済・産業の活性化【重点6】脱炭素社会の実現に向けた取組【重点7】共生社会実現への取組及び生活困窮者への支援【重点8】安全で安心してくらせる神奈川の実現【重点9】県民目線のデジタル行政の推進の9つの重点事業が示されました。
教育予算の考え方
教育関連の予算編成の考え方には▽誰ひとり取り残されない学びの保障に向けて不登校対策を強化する▽変化の激しい社会に適応できる人材を育成するため、1人1台端末を活用した教育活動等を充実する▽教員の働き方改革を推進するため、多様な外部人材をより一層活用するなどを掲げています。
不登校・いじめ対応
市町村立小・中学校(政令市を除く)において、「校内教育支援センター」の機能を充実させ、学校内の子どもの居場所を確保するため、支援員を新たに配置します(全中学校区174人)。また不登校の子どもの社会的自立を支援するため、新たにメタバース(ネット上の仮想空間)による学びの場や居場所を提供するなど、フリースクール等との連携を強化します。そのほか、学びの多様化学校へのスクールカウンセラーの配置や県立高校へのスクールソーシャルワーカーの配置、端末を活用した心の健康観察などの事業を新たに実施します。
人材の育成
GIGAスクール構想における学習環境の整備として、県立学校の電子黒板の整備や校内ネットワーク基盤の整備に取り組むほか、端末等の情報機器を計画的に更新するため、国からの交付金を基金に積み立てます。また県立高校(DXハイスクール)でICTを活用し、文理横断的な探究学習を強化するため、必要な情報機器を整備します。学校図書館での学びを支援するため、図書等の整備費を拡充します。
教員の働き方改革
教職員にとって働きやすい職場環境を作るため、県立学校等のオフィス環境の改善に取り組みます(6校)。全県立学校へ業務アシスタントを継続配置するほか、新たに管理職を支援する業務アシスタントを配置します(176人→330人)。そのほか、部活動指導員の配置拡充や教職員の人事管理システムの開発などに取り組みます。
インクルーシブ教育の推進
県内全てでインクルーシブ教育を実現するよう、先ず新たに「フルインクルーシブ教育推進市町村」(海老名市)を指定し、メタバース等を活用した学習の普及・啓発を行います。また知的障害のある生徒が入学するインクルーシブ教育実践推進校において推進担当教員を配置します(14校→18校)。
次回は当初予算のポイントを紹介します。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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