意見広告・議会報告
県政報告Vol.66 能登半島地震の課題や教訓を踏まえた「地震防災対策の強化」 自民党県議会議員 河本 文雄(かわもと ふみお)
最大震度7を観測した能登半島地震は、元日の夕刻、多くの方がテレビを囲み団らんの時間を過ごす中、突如発生しました。画面からは大地震の発生を知らせる速報が流れ、続いて東日本大震災以来となる大津波警報が発表されました。アナウンサーから繰り返し避難を呼びかける放送が流れ、多くの方が驚きと緊張を感じたのではないかと思います。
この地震では、240名を超える尊い命が失われ、6万棟を超える住家被害が発生する大災害となりました。お亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
本県においても、今回の能登半島地震が他人事でないことは言うまでもありません。本県にも、三方を海に囲まれた半島があり、県西地域や県北地域などには中山間地域がひろがり、大規模地震で孤立化が懸念される地域も少なくありません。
また、本県に甚大な影響が想定される首都直下地震や南海トラフ地震は切迫性が指摘されており、いつ起きるかわからない大規模地震への備えは本県にとって喫緊の課題です。
現在、県は、大規模地震への対策強化のため、地震被害想定の見直しと、新たな地震防災戦略の策定に取り組んでいます。私は、能登半島地震での被害の実態や課題をしっかりと検証し、本県の地震防災対策の強化につなげる必要があるとの思いを改めて強くしました。
現在、開会中の令和6年第1回神奈川県議会定例会には、能登半島地震を踏まえた地震防災対策の強化について、次のような事業を実施する予算案が提案されています。
新たな地震防災戦略の策定
地震被害想定調査を実施し、最新の知見に基づき被害量を算出します。また、災害時に身の回りで起こりうる場面を想定し、県民の皆様が具体的に取るべき行動を示したシナリオを新たに作成します。
また、能登半島地震で得られた課題や教訓を踏まえ、孤立化やライフラインの断絶に備えた対策、高齢者や障がい者などの要配慮者対策、防災におけるDXの推進、県民目線に立った普及啓発など、重点的に取り組む防災・減災対策を検討し、新たな地震防災戦略を策定します。
能登半島地震を踏まえた緊急災害対策の実施
能登半島地震で孤立地域の発生やライフラインの断絶等が課題となったことから、災害時の通信手段や電源、シャワー・トイレ等を確保するための県の備蓄を強化します。また、市町村の消防防災力の強化などの取組を財政面から支援している「市町村地域防災力強化事業費補助金」の補助対象に、「能登半島地震を踏まえた緊急対策事業」を追加し、孤立化対策等に取り組む市町村を支援します。
【主な整備内容】
▽通信断絶に備えた衛星通信システムの導入▽要配慮者に必要な非常用電源の確保▽断水に備えたシャワーやトイレの確保
▽簡易ベッドの整備
県民の皆様のいのちや財産を守ることは何よりも大切です。県議会でもしっかりと内容を審議するとともに、今後も県政活動を通じ、災害に強いかながわを目指して災害対策の充実に取り組んでまいります。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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