郵便局員を表彰
相模原警察署(富士見)は3月6日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして相模原郵便局(同)の窓口担当者、齋藤純子さんを表彰した。
齋藤さんは2月15日、80代の高齢夫婦が「200万円」という高額出金をしようとしていたところを不審に思い、話しかけた。すると夫婦は「車を購入するため」と答えたそう。免許を返納してもおかしくない年齢でありながら新車を所有しようとしていることに対し「詐欺にあっているかも」と察した齋藤さんは、「車の販売店に直接送金するのはどうか」と出金以外の方法を教示するも応じなかったため、上司に相談。警察を呼び対応を預けた。
警察によると夫婦宅にはその日、「俺だけど。会社の大事な書類をなくしてしまい、クビになるかも。お金を工面してほしい」などという電話があったそう。対応した妻は息子からと信じ「200万円なら用意できる」と伝え夫婦で郵便局へ向かった。
電話切れ「目が覚める」
警察官がかけつけるも夫婦は200万円をおろした。その後、警察は了解を得て自宅まで同行。すると、ちょうど自宅に犯人から電話があり夫婦が「警察がいる」と告げると電話は切れた。夫婦は「何とか息子を助けたい」という思いから詐欺であることに全く気が付かず、そこでようやく「目が覚めた」という。
表彰を受けた齋藤さんは「これまで自分のとなりの窓口で阻止をしたこともあった。今後も不審な場合は声をかけ、被害の防止に努めていきたい」と話した。
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