県政報告Vol.69 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本 文雄(かわもと ふみお)
神奈川県議会令和6年第2回定例会が5月15日に開会しました。新たに委員会の構成が決定し、私は議会運営委員会の委員長を拝命いたしました。また産業労働常任委員会と共生社会特別委員会に所属することになりました。今回の県政報告では各委員会に関連した今年度の議会および県の取組について紹介いたします。
開かれた議会へ
議会運営に関する重要な事項を協議、調整し、議案や請願などを審査し、開かれた議会づくりに取り組むことも議会運営委員会の役割です。
今回、県議会では乳幼児と一緒に本会議を傍聴できる「多目的傍聴室」を設置しました。車いす利用者、長時間の着席や階段の昇降が困難な方の利用も想定しており、傍聴希望者の多様なニーズに応えていきます。
産業支援を強化
物価の高騰や円安の影響など県内の産業を取り巻く環境は大きく変化しています。産業労働常任委員会では、中小企業の経営基盤の強化と経営安定化、起業・創業の促進、産業集積、成長産業の創出、就業支援、人材の育成など産業労働に関わる施策を議論して参ります。
県では中小企業への支援体制を強化し、各種の助成・補助事業に取り組みます。特に物価高騰や深刻な人手不足など厳しい環境にある中小企業に対して「稼ぐ力」の安定・強化を図るため、生産性向上に資する設備を導入する際の事業費補助を新たに導入します。デジタル化に向けた設備やシステムの導入に対する補助も新たに設けました。
中小企業の緊急的な資金需要に対応する「伴走支援型特別融資」を引き続き実施するほか、融資を利用する中小企業の負担を軽減するため、信用保証料に対し新たな補助を行うなど金融面の支援策も強化していきます。
さらには「さがみロボット産業特区」を中心にドローン開発の支援や介護ロボットの実用化促進、ロボット企業の交流拠点の整備を推し進めていきます。特に橋本駅南口の拠点「FUN+TECH LABO(ファンタステックラボ)」では県・相模原市・JR東海が連携し、特区内の企業のロボット産業への参入と、ロボットの実用化促進に取り組みます。
共生社会の推進へ
共生社会特別委員会では子ども・子育てへの支援、高齢福祉施策の推進、共生社会実現への取組、生活困窮者への支援、男女共同参画社会の推進などに係る施策を議論して参ります。
高齢福祉の施策では、認知症とともに生きる社会づくりを推進します。県では今年度、認知症未病改善研究センター(仮称)を新たに設置するとともに認知症疾患医療センターを増設し、認知症施策推進体制を拡充します。認知症に対する正しい理解を促進するためのPRとして「(仮称)かながわオレンジデー」を新たに開催します。
「ともに生きる社会」をめざす取組の一環として、障害福祉サービスの提供に係る体制の整備に取り組みます。今年度は障がい児がスムーズに成人サービスに移行できる支援の強化や、医療サービスにアクセスしやすい環境の整備、共生の場の創出、メタバースを活用した居場所づくりなど新規事業に取り組みます。
また男女共同参画の施策では今年度、困難な問題を抱える女性を支援するための事業を拡充していきます。
今後の各定例会で議論を深めて参ります。ぜひ傍聴席またはインターネット中継でご覧下さい。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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